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北海道はなぜ感染者が急増したのか

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北海道はなぜ感染者が急増したのか

2020年2月から現在まで、新型コロナウイルスの感染者増加と減少の波を繰り返している北海道。緊急事態宣言が発令されましたが、1日当たりの感染者数、死者数ともに過去最多を更新する状態となっています。北海道の感染急増はどうして起こったのか、少し調べてみました。

昨年2月には独自の緊急事態宣言を発令

2020年2月の感染拡大は、安倍政権が中国の春節期間に観光客の出入りを制限しなかったためと言われています。当時、雪まつりには国内外から200万人の観光客が集まり、その終了後に感染者が急増しました。鈴木知事は2月28日に道独自の緊急事態宣言を発令するなど、感染拡大初期から対応に追われました。

昨年11月には旭川で院内クラスター

北海道の感染拡大の大きな波としては、20年11月〜21年1月にかけて旭川市で発生した大規模なクラスターがあります。市内の基幹病院で患者181人、職員130人の計311人が感染(※1)。たった1人の感染者から始まった大規模なクラスターとして大きく報じられました。

これまでの感染規模を上回る現在の状況

北海道は地理的には日本の北端にありますが、首都圏や日本各地との往来も多いため、感染拡大が突如発生することが多く、その度に対応に迫られてきました。21年3月は1日あたりの感染者数が100人以下に抑えられていましたが、変異株の流行拡大によって、感染者数が再び増加。4月10日に116人、24日に160人、28日に234人と増え続け、ゴールデンウィーク中の5月2日は過去最多となる326人となりました(※2)。

まん延防止、緊急事態宣言と手を打つも

GWに入り観光客が増加し、人の往来が増えたことで感染者はさらに増加。5月9日から札幌市に「まん延防止等重点措置」を適用し、16日から北海道全体が緊急事態宣言の対象地域に追加されましたが、歯止めはかからず、5月21日には過去最多を更新する727人の感染を確認(※3)。1日あたりの死者数も連日過去最多となっています。

感染が拡大した理由とは

北海道で再び感染が広がった理由としては、変異株の流行が挙げられます。札幌市衛生研究所の検査によると、5月8日における感染者の英国型 変異株陽性率は89.2%で、検査した陽性者の9割近くが英国型に感染していました(※4)。

英国型は感染力が強く、重症化しやすいため、GW期間中に他地域から流入し、道内に感染を広げていったと考えられています。

東京五輪のマラソンはどうなる?

GWの感染拡大の波は徐々に減少していますが、札幌市では東京五輪のマラソン競技が予定されており、夏の観光シーズンには、多くの観光客が訪れると予測されています。第4波が収まってから、夏にまた同じように次の波の襲来を許してしまうのか。それとも、過去の教訓を生かして事前に防げるのか。行政の対応が注目されます。

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