コラム治療薬など

中外製薬が承認申請したコロナ治療薬とは?

コラム

中外製薬が承認申請したコロナ治療薬とは?

中外製薬は6月29日、新型コロナウイルスの治療薬を厚生労働省に承認申請したと発表しました。この治療薬、いったいどのようなものなのでしょうか。

米企業が開発した点滴薬

今回申請したのは、治療に2種類の医薬品を使う「抗体カクテル療法」の点滴薬で、「カシリビマブ」「イムデビマブ」という2種類の抗体を組み合わせて投与します。米バイオ医薬品企業リジェネロンが開発し、昨年トランプ米大統領が感染した際にも特例で投与されたもので、米国では昨年11月に緊急使用許可が下りています。

中外製薬は親会社のロシュを通じ、日本での開発・販売権を取得しており、国内で安全性を確認する治験を実施してきました。

海外の臨床試験では重症化リスク7割減

中外製薬によると、海外の臨床試験では患者の入院や死亡に対するリスクを7割程度削減する効果が確認されたようです。変異株への効果も期待できるとされており、承認されれば年内に国内供給する分を政府が確保することで合意しているようです。

承認されれば国内で4例目の治療薬に

国内でこれまで承認された治療薬は、「レムデシビル」「デキサメタゾン」「バリシチニブ」の3例で、今回の「カシリビマブ」「イムデビマブ」が承認されれば4例目になります。

患者にとって選択肢が増えるのは好ましいことですが、今回の治療薬は人工抗体を作る技術にコストがかかるため、専門家は供給量が限定的になると見ています。

タイトルとURLをコピーしました