重症化しやすいのはどんな人?
新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち重症化しやすいのは、高齢者と基礎疾患のある方のようです。
まず、重症化のリスクとなる基礎疾患には、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、心血管疾患、肥満があります。
また、妊婦や喫煙歴なども、重症化しやすいかは明らかでないものの、注意が必要とされているようです。
高齢者は格段にリスクが高い
また、高齢者層はリスクがあります。年齢によっても重症化しやすい年代は異なり、以下の表にもある通り、30歳代を1倍とした場合、高齢者になるほど重症化率が高まります。
「高齢者の感染リスクを減らすために、若年層の行動様式が大事」というのは、この重症化率の数値からも明らかなようです。
(表)30歳代と比較した場合の各年代の重症化率
年代 | 10歳未満 | 10歳代 | 20歳代 | 30歳代 | 40歳代 | 50歳代 | 60歳代 | 70歳代 | 80歳代 | 90歳以上 |
重症化率 | 0.5倍 | 0.2倍 | 0.3倍 | 1倍 | 4倍 | 10倍 | 25倍 | 47倍 | 71倍 | 78倍 |
※「重症化率」は、新型コロナウイルス感染症と診断された症例(無症状を含む)のうち、集中治療室での治療や人工呼吸器等による治療を行った症例または死亡した症例の割合。