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導入進む「抗体カクテル療法」とは?

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導入進む「抗体カクテル療法」とは?

国内の新型コロナウイルス感染者が急増する中、新たな治療法として「抗体カクテル療法」が注目を集めています。どんな治療法なのか、調べてみました。

2つの薬を同時に点滴投与

「抗体カクテル療法」は、2つの薬を同時に点滴投与することで抗体が作用してウイルスの働きを抑えるもので、新型コロナウイルスの場合、「カシリビマブ」と「イムデビマブ」という2つの中和抗体を組み合わせ、生理食塩水で薄めて1回点滴投与します。軽症・中等症の患者に実施した海外の臨床試験では、入院・死亡リスクが7割減ったとの報告もあるようです(※1)。

日本では7月に特例承認

日本では厚生労働省が7月に特例承認しており、50歳以上や基礎疾患がある人、喫煙者など重症化リスクが高い患者が対象となっています。薬の供給に限りがあるため、医療機関が必要と判断した場合に国に申請し、届いてから投与する形が取られており、現在は入院患者のみに投与されています。

早期投与で効果

大阪の十三市民病院では、発症3〜4日目までに投与された5人のうち3人は熱が下がって倦怠感もなくなり、うち2人が10日以内に退院したそうです。発症6〜7日目に投与された2人は熱が下がらず、入院が続いているようです。

今後は自宅療養患者への投与がポイント

早めに投与した方が効果があるとみられていますが、現在は各地の医療体制が逼迫しており、薬の副作用などの経過観察をする必要もあるため、軽症患者など自宅療養している人への投与が難しいとされています。

厚生労働省では、自宅療養中の患者が短期入院などで投与を受けられるように東京都などの自治体と調整を進めています。

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