グラクソ・スミスクラインが承認申請したコロナ治療薬とは?
イギリスの製薬大手、グラクソ・スミスクライン(GSK)は9月6日、新型コロナウイルス治療薬「ソトロビマブ」について、厚生労働省に承認申請を行ったと発表しました。この薬、一体どういうものなのでしょうか。
「特例承認」を申請
今回、GSK社が申請したのは審査手続きを大幅に簡略化する「特例承認」と呼ばれるもので、提出した海外でのデータを元に審査を進める形となります。この中には日本人のデータが含まれておらず、同社では今後追加で提出するとしています。
軽症・中等症の患者が対象
「ソトロビマブ」は新型コロナウイルスの働きを抑える中和抗体を点滴で投与する薬で、対象は酸素投与の必要がない軽症・中等症患者のうち、重症化のリスクがある方となります。
海外で行われた治験では、重症化リスクを79%減らしており、すでにアメリカでは緊急使用が承認されています。
変異株にも対応
GSK社によると、「ソトロビマブ」はウイルスの変異しにくい部分に作用するため、変異株でも効果が落ちにくいとのことです。今月中にも厚労省が特例承認するという見方も出ており、軽症者向けの薬が増えることになりそうです。
【軽症者向け新薬 9月末にも承認】https://t.co/neJH6UkICj
英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)が開発した新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「ソトロビマブ」について、厚労省は9月末にも特例承認する方針を決めた。今月下旬に開く専門部会で審議し、了承されれば速やかに承認する方向。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) September 8, 2021
ソトロビマブが承認される場合、
・ロナプリーブとソトロビマブに明確な使い分けがあるのか。両方を院内に置く必要は無いのかな。
・流通がどれくらいされるのか
・薬価収載されるのか
・これを受けてロナプリーブ側に何か変更がでるかこの辺りは一応注目します。
— salmon🐟呼吸器屋 5波極 (@haidoctor_5) September 6, 2021