コラム世界のコロナ事情

接種率約8割のシンガポールで感染者が急増

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接種率約8割のシンガポールで感染者が急増

台湾やニュージーランドとともに「コロナ対策の優等生」として評価されてきたシンガポール。ワクチン接種を完了した人が約8割を占めるこの国で最近、新型コロナウイルスの感染が拡大しています。いったいどういうことなのか、調べてみました。

国民の約8割が接種完了

7月30日に当サイトに掲載した記事「3人以上の外出禁止 シンガポールで感染拡大の兆し」で、シンガポールの感染が拡大しつつあることに触れました。当時のワクチン接種完了率は人口の49%でしたが、その後、国民への2回目の接種が進み、Our World in Dataによると、9月14日現在、国民の76%が2回の接種を終えています。

シンガポールでは公的接種(ファイザー、モデルナ)の他に、民間医療機関で中国シノバック製などの接種も行われており、これらの数字を合わせると約8割が接種を完了したとみられています。

9月に入り感染者が激増

【データ元】Singapore Coronavirus Pandemic Country Profile – Our World in Data

1年近く感染を食い止めてきたシンガポールでしたが、7月に感染が拡大してから、状況が少しずつ変わってきました。8月に一旦収束傾向を示しますが、9月に入って感染者が再び急増。9月14日には新規感染者数837人を記録し、7日間平均も557人と大幅に増加。昨年8月以来の水準となり、政府は危機感を強めています。

行動規制緩和が影響

9月に入り感染が急拡大した理由としては、ワクチン接種率の高まりを受け、これまで厳格だったコロナの制限措置を緩和したことが挙げられます。これにより生鮮市場や商業施設でクラスターが発生し、感染者が増加しています。

重症化リスクは大幅に低下

成人のほとんどが接種を完了していることから、新規感染者の多くはワクチン接種済みで、9月7日までの28日間で感染した約3000人のうち、1回接種が約8%、未接種が約16%でしたが、接種完了者は約76%を占めました。重症化率は未接種が6.1%、1回接種が4.3%だったのに対し、接種完了者は0.8%となっており、ワクチンが重症リスクを大幅に下げていることが明らかになっています。

数カ月先の日本はどうなる

日本も1〜2カ月先には、シンガポールと同様に接種完了者が7〜8割を占める可能性があります。今回のシンガポールのケースは「接種完了者が8割に達しても集団免疫を獲得するのは難しく」「接種後も感染も起こる可能性がある」が、「感染者の重症化リスクは大幅に低下する」ことを示しています。

今後の日本を考えた場合、感染を完全に防ぐことはできないので、軽症者や中等症の患者を適切な処置で回復させる体制を構築することが重要になってくると思われます。

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