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4カ月前の予測はどうなった? 日本の感染対策のゴールは?(その3)

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4カ月前の予測はどうなった? 日本の感染対策のゴールは?(その3)

約4カ月前の6月10日に「ワクチン接種1日100万回達成 日本の感染対策のゴールは?(その1)」という記事を書かせていただきました。新型コロナウイルス第4波の収束段階で、デルタ株がまだ蔓延していなかった時期に、今後の予測を書いたものですが、あれから4カ月経った現在、この予測は当たっていたのかどうか、検証してみたいと思います。

6月10日の状況はどうだった?

春先からゴールデンウィークにかけて関西を中心に猛威を振るった第4波もこの時期には収束傾向を示しており、6月10日の新規感染者数は、東京都が439人、大阪府が148人でした。ワクチン接種回数は6月8日に発表ベースで初めて1日100万回を上回りました。

8割の接種完了が11月中旬と予測

この時はワクチンの中和抗体が減少することも、デルタ株が国内で急拡大することも知らない状況でしたので、「当面のゴール」として「国内のワクチン接種完了者8割」と設定しました。そして、8割の接種が完了する日を11月16日と計算しました。

現在の状況は?

首相官邸が発表したデータによると(※1)、9月30日時点で総接種回数が1億6485万9014回、接種率は1回が70.4%、2回が59.8%となっています。

1回目を終えた人が2回目を接種すると考えれば、3〜4週間後の10月下旬には70%の人が接種を完了することになります。また、ここから1カ月で10%の人が新たに1回目の接種を受ければ、11月には80%の人が接種を完了する計算になります。

一つの波が起こると収束まで3カ月かかる

6月11日に発表した「大阪、東京の第4波がピークアウト 日本の感染対策のゴールは?(その2)」の記事では、「第5波が起きるかどうか」について書かせていただきました。

その中で第5波について「第4波の山は出現してから落ち着くまで3カ月以上かかっています。ワクチン接種が進むことを考えても、さらに強力な変異株が蔓延した場合は、収束までの時間が3カ月単位で必要となってきます」と書かせていただきました。

残念ながらこの予測が当たってしまい、7月に第5波の流行が開始。約3カ月経ってようやく緊急事態宣言が解除されることになりました。

第6波はどうなる?

ワクチン接種完了者が約6割となり、治療法や治療薬も次々と新しいものが登場しています。こうしたことから、たとえ感染拡大が起きたとしても、重症化しなかったり、局所的になるという考え方も出てきています。一方で、こうした考えは「きちんと治療が受けられる体制」が整っていて初めて成り立つもので、8月のような状況になれば、軽症者が重症化したり亡くなったりするケースも再び出てくるかもしれません。

さすがに8月と同規模にはならないと思いますが、何かのきっかけで一気に感染拡大した例は、世界中に数えきれないほどあります。「第6波が起こるかもしれない」という前提で、対策を取りながら生活していくことが求められることになりそうです。

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