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抗体カクテル療法の「ロナプリーブ」、予防薬として使えるようになる?

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抗体カクテル療法の「ロナプリーブ」、予防薬として使えるようになる?

中外製薬は10月11日、抗体カクテル療法で使われる点滴薬「ロナプリーブ」について、予防薬や無症状感染者に対する治療薬としての適応拡大申請を厚生労働省に行ったと発表しました。今後は予防薬としても使われることになるのでしょうか?

軽症・中等症患者の治療で効果

抗体カクテル療法は、ウイルスの感染を防ぐ二つの中和抗体を組み合わせた点滴薬による治療法で、「ロナプリーブ」は7月に厚労省が製造販売を特例承認しました。承認直後に全国的な第5波の拡大に直面し、軽症や中等症患者の治療で効果を発揮しました。

無症状感染者や濃厚接触者の発症リスクを下げる効果

日本での販売権を持つ中外製薬によると、海外の治験で無症状感染者に投与したところ、発症リスクを31%減少させる効果が見られたとのことです。また、家庭内で濃厚接触者となった人に感染予防の目的で投与したところ、感染発症リスクが81%減少したそうです(※1)。

中外製薬ではこうした結果を踏まえ、適応拡大の申請に踏み切ったようです。

静脈内投与だけでなく皮下投与も可能に

中外製薬はまた、従来の点滴による静脈内投与だけでなく注射での皮下投与ができるよう、厚労省に用法の追加も申請しました。これにより、点滴用のベッドが足りない状況などでも、注射で投与することができ、往診でも使いやすくなると見られています。

前首相が価格について口を滑らせる

「ロナプリーブ」が往診で幅広く活用されると、新型コロナがますます「治る病気」へと近づきます。ただし、その費用は現在、国が負担しているため、安易に使いすぎると、国の財政負担問題になる可能性もあります。

そんな中、菅前首相が10月12日のインターネット番組で「ロナプリーブ」の価格について「1回31万円で50万回分調達した」と口を滑らせました。厚労省幹部はこの発言について「秘密保持の対象で、価格、量ともにノーコメント」としていますが、この金額がもし事実だとすれば、優先度の高い人から使用される可能性も高いため、誰もが気軽に使える予防薬になるのは、ちょっと難しいかもしれませんね。

 

 

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