日本のワクチン接種完了率が7割に 世界との比較は?
政府は10月26日、日本の新型コロナウイルスワクチン接種完了率が全人口の70%を超えたと発表しました。周りでも接種が終わった人がかなり増えてきている印象ですが、他の国と比べるとどうなのでしょうか。
1回以上の接種率は77%に
10月25日現在の新型コロナワクチン接種率(全人口における1回以上打った人の割合)は77.2%で、接種完了率(必要回数の接種を終えた人の割合)は70.6%となっています。
1回目を打ち終わった人も4〜6週間後には2回目を打つことになるので、その頃には接種完了率が77%になると考えられます。
G7では接種率2位、接種完了率3位
Our World In dataでG7(先進7カ国)の接種状況を見ると、日本は接種率でカナダと1%差の2位、接種完了率ではカナダ、イタリアに次ぐ3位となっています。感染拡大が続くアメリカやイギリスのほか、フランスやドイツも上回っています。
8月の時点ではどうだったのか
日本で新型コロナウイルスの第5波が広がっていた8月1日時点ではどうだったでしょうか。
上のグラフを見ていただくと、日本は接種率、接種完了率ともにG7でダントツの最下位で、東京五輪の開催に「接種が間に合わなかった国」という印象でした。
そこから約3カ月で接種率が大幅に伸びたことは、世界からも評価されています。
G20でも上位に
対象範囲をG20に広げても、上に韓国が入ってくるだけで、日本は接種率で3位、接種完了率で4位と、上位であることに変わりありません(中国の数値は不明)。
第4波、第5波という苦しい経験をしましたが、ワクチン接種率は世界の上位にまで増え、各国が感染者増加に苦しむ中、新規感染者数も低い水準で抑えています。
この状況を続けていくために
8月以降接種率が大きく増えたことも、9月からの感染者減少と関連していると見られています。接種率が頭打ちになった国はほぼ、新たな感染者増加に直面しています。このまま感染者数を低く抑えるためには、引き続き接種率を上げていくことが大切ではないでしょうか。
今の日本の接種率から考えると、外出して見かけるほとんどの大人がワクチン接種済なんだと思ったらすごく感動した。
取りづらい予約を取って、日程調整して、不安や副反応を乗り越えて、みんな頑張ったよな。すごいことだな。— うめだななこ (@FBve5297JwnjGTs) October 27, 2021
10/27アジアの新型コロナ感染
■感染拡大国
1位 トルコ +2万人
2位 インド +1万人
3位 イラン +9千人
4位 タイ +7千人
5位 マレーシア +5千人
6位 ジョージア +4千人
7位 フィリピン +4千人
8位 ベトナム +3千人
9位 シンガポール +3千人
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32位 日本 +1百人#GKCoV pic.twitter.com/WCooUGc8Qr— 新型コロナちゃん速報@コロナ ワクチン 地震速報 ニュース速報 (@geiger_warning) October 27, 2021