優先順位なし、8カ月後…。見えてきた3回目接種の方向性
厚生労働省のワクチン分科会は10月28日、新型コロナウイルスワクチンの3回目のブースター接種(追加接種)についての方針を示しました。
ワクチン3回目 2回接種終えた“全員対象”で一致 専門家分科会 #nhk_news https://t.co/d1R7tGXzgy
— NHKニュース (@nhk_news) October 28, 2021
【3回目接種 優先順位なしの方針】https://t.co/CSb4spx7Ee
厚生労働省の専門部会は28日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、対象は希望する国民全員とする方針で一致した。医療従事者や高齢者などの優先順位を設けず、時期は2回目接種から8カ月後を目安とする。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) October 28, 2021
2回接種を終えた全ての人が対象
ブースター接種の対象となるのは、新型コロナウイルスの2回接種を完了した全ての人で、対象年齢は現在接種対象となっている12歳以上の全員となります。
優先順位は設けず
これまでの接種では、医療従事者や65歳以上の高齢者などの優先順位が設けられ、ほぼその順番で接種券が送付されましたが、ブースター接種ではこうした優先順位を設けずに、2回目接種から8カ月後が接種の目安時期となります(※1)。
優先順位を設けなくても医療従事者から始まる
「優先順位を設けない」と書くと、動揺する方もいらっしゃるかもしれませんが、「2回目接種から8カ月後」となっているので、医療従事者から始まるのは間違いありません。
今年12月にスタートした場合、
2021年12月…2021年4月に2回完了した人(医療従事者しかいない)
2022年1月…2021年5月に2回完了した人(医療従事者と一部の65歳以上高齢者)
2022年2月…2021年6月に2回完了した人
2022年3月…2021年7月に2回完了した人
2022年4月…2021年8月に2回完了した人
つまり、優先順位よりもいつ接種を終えたかが目安になってきます。
接種事業を遂行する自治体サイドの立場に立つと、「ワクチン接種記録システム(VRS)」に2回目接種日のデータは記録されているので、そこから3回目接種が可能になる日付の算定が可能です。
しかし、どのように接種券が送付され、予約をするのか。または8か月経過のかたのなかでも、高齢者や基礎疾患を持つ方などを優先的に接種するなどの施策も不明ですし、今年の接種で大活躍した職域接種や都道府県の接種センター、自衛隊の大規模接種が設置されるのかどうかもまだゼロベースです。
また、次回以降、厚生労働省のワクチン分科会で、交差接種のありなしなどについて話し合われていくと思われます。
今後の情報に注意を
来月になると、3回目接種に関するアナウンスが増えてくると思います。どこで、どのようにして、何のワクチンを打てるのかといった情報を適切に入手するためには、引き続き当サイトやツイッターにも注意していただければと思います。