抗体カクテル療法の「ロナプリーブ」、予防薬としても承認
厚生労働省は11月5日、新型コロナウイルス感染症の治療薬「ロナプリーブ」について、発症予防を目的とした投与も認める適応拡大を特例承認しました。今後は予防薬としても活用されることになりそうです。
ロナプリーブ“発症予防薬”使用を特例承認 #日テレNEWS https://t.co/wrJfL8UVjZ
— 日テレNEWS (@news24ntv) November 5, 2021
これまでは抗体カクテル療法で活用
「ロナプリーブ」はこれまで感染者の「抗体カクテル療法」で使われ、軽症や中等症患者の治療で効果を発揮しました。海外の治験では、無症状感染者に投与したところ、発症リスクを31%減少させる効果が見られ、家庭内の濃厚接触者では、感染発症リスクが81%減少したとの結果も出ています(※1)。
予防薬として初の承認
今回の承認によって「ロナプリーブ」は厚労省が承認した初の新型コロナ予防薬となります。
投与対象については、
①患者の同居家族などの濃厚接触者、または無症状感染者②重症化リスクの高い人
③ワクチン未接種または接種効果が不十分な人
のすべてが当てはまる人になります。
注射としての使用も承認
これまで「ロナプリーブ」は点滴での使用に限られてきましたが、今回の承認によって注射での使用も可能となります。点滴の場合、ベッドが確保しなければなりませんでしたが、注射投与できることで、往診でも使いやすくなると考えられています。
そもそも、治療薬はすでに治験で劇的な結果を出したロナプリーブが使用可能で、
まもなく経口の特効薬、モルヌピラビルも承認されるし、
安価なものではフルボキサミンもしっかり治験で有効性を示せているんで、
もはやほぼ無効であることが証明されているイベルメクチンの出番はありません。 https://t.co/j84PASVUJR— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) November 5, 2021
発症抑制と皮下注を承認されたロナプリーブについてまとめました。費用対効果の問題はありますが、適応となる方へ適切に使用していきたいと思っています。ご参照いただけますと幸いです。 pic.twitter.com/klLL8Icktb
— 新米ID (@black_kghp) November 6, 2021
新型コロナの抗体治療薬ロナプリーブ
重症化リスクある軽症・中等症患者がこれまでの適応だったが、感染者との濃厚接触者や無症状感染者の発症リスクを低下させる効能が追加に
より幅広い適応となる
濃厚接触後の発症予防であり、広汎な感染予防ではないので混同しないように気をつける必要がある
— 大津秀一🍀早期からの緩和ケア医師🍀緩和院長🍀緩和専門クリニック🍀「どこでも緩和」で全国対応 (@shuichiotsu) November 5, 2021