ワクチン接種進むアイルランドで感染が急拡大
イギリスの隣国、アイルランドでもこのところ、新型コロナウイルスの感染者数が再び増加しています。政府ではこれまで、コロナに関する規制緩和を進めてきましたが、感染者の増加を受けて、その方針を転換しています。
感染者数最多を更新
アイルランドではこれまで、今年1月の英国型アルファ株の感染爆発で最も多くの感染者数が出て、1月8日には1日あたりの新規感染者数が8227人となりました。今回の感染拡大はそれを上回り、11月16日には新規感染者数が8965人となり、過去最多を記録しました(米ジョンズ・ホプキンス大学のデータによる)。
ワクチン接種率は日本と同水準
アイルランドではヨーロッパの他の国よりもワクチン接種が進んでいる印象があり、11月15日現在の接種率は、1回以上のワクチン接種率が77.0%、必要回数の接種完了率が75.62%となっており、日本とほぼ同水準となっています(同日現在の日本は接種率78.83%、接種完了率75.97%)。
なお、アイルランドの接種率については、韓国の中央日報が日本語記事で「接種率90%のアイルランド、1日4000人感染でウィズコロナ取りやめ」との見出しで11月18日に報じていますが、この「接種率90%」は12歳以上を対象としたものらしく、非常に誤解を生む表現となっています(※1)。
接種率90%のアイルランド、1日4000人感染でウィズコロナ取りやめhttps://t.co/ThLHAMSeDD
— Priamal Fear (@PriamalFear) November 18, 2021
隣国イギリスの感染拡大が影響か
アイルランドの今回の感染の波は7月あたりから徐々に広がり、10月と11月に一気に拡大しました。これは隣国イギリスで、感染者が増えた時期と重なっており、イギリスの感染拡大が影響した可能性もあると見られています。
ウィズコロナ政策を転換
アイルランドでは今年5月にコロナに関する行動規制を一部緩和し、10月には大幅に緩和しました。しかし、感染者が急増したことで、政府は再び、ウィズコロナ政策から規制政策へと方向転換しています。
新たな措置では、必要な場合を除き、基本的に在宅勤務となり、映画館や劇場に入る際に接種または治癒証明書を必要とし、酒類提供店の閉店時間を午前0時としました(※2)。
3回目のワクチン接種もすでに始まっていますが、その実施年齢を引き下げることにしています。
日本と同じ接種率のアイルランドで突如起こった感染拡大。素早い方針転換で感染拡大を食い止めることができるのか。注目したいですね。
アイルランド政府、新型コロナ対策のための新規制を発表 ()https://t.co/Ijecujur2Z
— 新型コロナ速報 (@EDAt3lw8kCkjvWc) November 18, 2021
欧州で最も💉接種率が高いアイルランドが、欧州で最もコロナ流行度が高いことから、我々が問うべき疑問は
「ワクチンは効いているのか?」ではなく、
「ワクチンは逆効果なのではないか?」だとツイートした医師アカウント @indepdubnrth 凍結 pic.twitter.com/ouyzgwCeaU
— J Sato (@j_sato) November 17, 2021
コロナが5000人を超えてアイルランド政府が緊急事態を始めてクリスマスを迎えようとしています。 pic.twitter.com/JhNHalPnBp
— 勝駒 (@nikolaus_lauda) November 18, 2021