新型コロナウイルスの抗体検査とは?
これまで、新型コロナウイルス感染症の3種類の検査(PCR検査、抗原検査、抗体検査)や、一般的な抗体検査について紹介しましたが、ここでは新型コロナウイルスの抗体検査について、より詳しく調べてみました。
新型コロナの抗体検査について
「抗体」とは、体内にウイルスなどの異物が侵入した時、そのタンパク質に反応し、体から追い出すためにできる対抗物質のことです。「抗体」は「免疫グロブリン」とも呼ばれ、IgMやIgGなど5種類あります。採取した血液検体からIgMやIgGといった抗体の有無を調べることで、過去の新型コロナウイルス感染歴が判明します。
抗体検査の結果について
抗体検査の結果が示す内容については、こちらをご覧ください。新型コロナワクチンを接種した場合の検査結果については、接種が進むにつれて明らかになると思われます。
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どんな人が検査を受けるの?
過去に新型コロナウイルスに感染したかどうか知りたい方や、出勤や通学に際し、自身が抗体を持っているか確認したい方などが検査を受けています。企業や教育機関の中には抗体検査を受けた証明書の提出を求めるところもあるようです。
検査の正確性は?
新型コロナウイルスのPCR検査は感度(正しく判定される割合)が約70%とされていますが、抗体検査の場合、速さ重視の「迅速検査」と高精度の「定量検査」ともに90%以上の高い正確性があると言われています。また、感染後15日以上経過した場合、IgGの感度が100%になったとの研究論文も発表されており、有用な検査方法と言えるでしょう。