新型コロナウイルス抗体検査、IgMとIgGの違いって?
新型コロナウイルスの感染歴や抗体を持っているかどうかを調べる検査として、抗体検査があります。採取した血液中に「IgM抗体」と「IgG抗体」があるかどうかを調べることで、これまでウイルスと闘った形跡があるかどうかがわかります。それぞれの抗体について調べてみました。
IgM抗体とは
感染後最初に作られる抗体で、約1週間後に抗体量が増え、その後検査で検出されるようになります。2週間後からは徐々に消失し、約4週間後には検出されなくなります(期間や抗体量は個体差があります)。
IgG抗体とは
感染から約2週間経過してから検出されます。その後、長期にわたり体内にとどまるので、一般的な抗体検査では、このIgG抗体の有無を調べることが多いです。
抗体検査の結果について
抗体検査では「IgM抗体」と「IgG抗体」のそれぞれについて陽性か陰性かが分かります。この結果から考えられる内容は次の通りです。
IgM陰性
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IgM陽性
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IgG陰性
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感染していない or 感染後すぐのため反応なし |
感染後、期間があまり経過していない (現在、感染している可能性がある) |
IgG陽性
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過去に感染した可能性が高い (免疫力があると考えられる) |
感染後、やや期間が経過した状態 (他者に感染させる可能性あり) |
(※ワクチン非接種者の参考の表です。接種済みの方は変わってきます。)
■関連リンク「PCR検査、抗原検査、抗体検査の違いって?」