コラム世界のコロナ事情

各国の新型コロナ対策を振り返る(1)経済を優先した国

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各国の新型コロナ対策を振り返る(1)経済を優先した国

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大から1年以上が経過し、各国のコロナ対策の結果が表れ始めています。ここでは各国のこの1年間の取り組みとその成果について、

(1)経済を優先した国、

(2)感染対策を優先した国

(3)日本

の3回に分けて振り返ってみようと思います。1回目は経済を優先した国について見てみます。

経済優先を掲げ、変異株の影響も受けたブラジル

4月12日現在、アメリカ、インドに次いで世界で3番目に感染者数が多いブラジル(※1)。ボルソナロ大統領は感染拡大当初からコロナを「ちょっとした風邪のようなもの」と言い、マスクをせずに支持者の前に現れたり、「ロックダウンの先にあるのは、失業と飢餓、貧困だ」と訴えるなど、大規模な規制に反対し続けてきました。その結果、国民も規制を受け入れる人とそうでない人に分かれ、ロックダウンも徹底できず、ブラジル型の変異株も登場するなど、感染拡大に全く歯止めがかかっていない状況です。

人命と経済の両方を優先しようとしたインド

昨年3月の初期段階では、「人命優先」を掲げ、厳しい外出禁止措置などの全土封鎖を実施したインド。4月になるとモディ首相が「人命も経済もどちらも大事」と述べ、経済活動を段階的に解除するようになりました。約1年が経過した現在も効果的な感染予防措置が取られず、感染拡大が続いており、今年4月12日には1日あたりの感染者数が過去最高の16万8000人を記録。ブラジルを抜き、世界2位の感染者数となっています。

インドの専門家はその理由について、「マスクをせず、ソーシャルディスタンスを守らない人が多い」と述べており、基本的な感染対策ができていないことを挙げています。

「集団免疫」を目指したスウェーデン

昨年春に欧州で感染が広がった時に、ロックダウンを開始する各国と歩調を合わせることなく「集団免疫」を目指すとして、独自の緩やかな感染対策に取り組んだスウェーデン。

「人口の約6割が自然感染して抗体を持てばウイルスに勝てる」との考えでしたが、その結果、感染者が増えて医療体制を圧迫。人口や感染者に対する死者の割合が極めて高くなり、人口約1千万人のうち約88万人が感染し、1万3000人が亡くなりました。

昨年12月にはグスタフ国王が「われわれは失敗したと考えている、多くの人が亡くなった。恐ろしいことだ」(※2)と述べ、対策が失敗したとの見方を示しました。

世界的な変異株の流行を受け、スウェーデンも感染者数が増加傾向にありますが、マスク着用義務などはなく、緩やかな感染対策が続いているようです。経済活動が行われていることから、国民の中にはこうした経済優先策を支持する声もあり、政府の取り組みに対する評価が分かれているのが現状のようです。

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