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あまりよくわかっていない中国製コロナワクチンってどういうもの?(2021/5/8更新版)

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コラム

あまりよくわかっていない中国製コロナワクチンってどういうもの?

新型コロナワクチン関連のニュースが連日報じられていますが、名前が出てくるのは日本が承認したファイザー、日本では現在審査中のモデルナアストラゼネカの3種ばかり。

そんな中、世界保健機関(WHO)は5月6日、中国医薬集団(シノファーム)製ワクチンの緊急使用を承認しました。中国がワクチンを開発していて、いろんな国に送っているのは聞いたことがありますが、実情についてはあまり知られていません。そこで今回は中国製コロナワクチンについて、調べてみました。

中国国内で最初に承認されたシノファーム製ワクチン

中国国家薬品監督管理局は2020年12月31日、シノファーム傘下の中国生物技術(CNBG)が開発した新型コロナワクチンを条件付きで初めて承認しました。ワクチンの種類は不活化ワクチンで、2回の接種が必要となります。今回、WHOが緊急使用を承認したワクチンもこちらのワクチンとなります。

シノファームでは、21年2月末にも傘下の中国生物武漢生物製品研究所が開発した不活化ワクチンが国内で承認され、2種類のワクチンを持つ企業となりました。

中国で2番目に承認されたシノバック製不活化ワクチン

21年2月初旬に中国で2番目に承認されたのが科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)です。こちらも不活化ワクチンで2回接種が必要になります。ワクチン接種率の高いチリで使われており、感染による死亡を80%防ぐ効果があるとの報告や(※1)、有効性が54%しかないとの報告などがあり、評価がまだ定まっていないのが実情です。WHOはこちらのワクチンについても評価作業を進めています。

カンシノ製は中国唯一のウイルスベクターワクチン

21年2月末に中国生物武漢生物製品研究所製ワクチンと一緒に承認されたのが、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)製ワクチン。大きな特徴は、他の3種類のワクチンが不活化ワクチンであるのに対し、カンシノ製はウイルスベクターワクチンになります。1回の接種で効果があるとされ、実験結果によると約65%の発症抑止効果があるようです。

世界各地で中国製ワクチンの接種が拡大

中国ではこれらワクチンの製造がフル回転で行われており、国内だけでなく、チリをはじめとする中南米やアフリカ、東南アジア、中東、東欧などでも中国製ワクチンの接種が行われています。WHOの承認により、ワクチン共同調達の国際枠組み「COVAX」でも活用されることとなりそうです。

欧米製ワクチンの調達が難しい途上国などにワクチンを支援するこうした動きは、途上国の感染対策を後押しするとして評価する声もありますが、一方でワクチンを政治の道具にする「ワクチン外交」だとして批判する声もあります。

効果と安全性はどうなの?

ワクチンで最も大事なのはやはり効果。その点について、これら中国製はどうなのでしょうか?

中国政府は国内での安全性データについて公開していませんが、上記チリなど、接種を実施している国では、研究データが次第に発表されるようになってきています。

シノバック製ワクチンの各国における第3相試験の有効率データでは、ブラジルが約50%、インドネシアが約65%、トルコが91%(※2)となっており、地域によってばらつきがあります。50%を「半分の感染を阻止できている」と見るか、「接種者の半分しか効いていない」と見るかですが、高い数字でないことは一目瞭然です。

ちなみに、日本政府は中国製ワクチンを承認していませんし、承認する可能性もしばらくはないようです。

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