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ワクチン製造大国インドで感染が止まらない理由

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ワクチン製造大国インドで感染が止まらない理由

新型コロナウイルスの変異株が猛威を振るうインドでは、感染拡大の勢いが止まらず、4月19日午前8時までの24時間の新規感染者数が過去最多の27万人を突破(※1)。首都ニューデリーではこの日から1週間の都市封鎖が始まりました。

最近ではワクチン製造大国とも言われているインドですが、どうして感染拡大が止まらないのでしょうか?

世界のワクチンの6割を生産

インドは世界のワクチンの約6割を生産する「ワクチン製造大国」で(※2)、医薬品大手、セラム・インスティテュート・オブ・インディア(SII、インド血清研究所)は世界最大のワクチンメーカーとして知られています。この企業では現在、アストラゼネカ製ワクチンのライセンス生産が行われ、そのワクチンは国内で接種に使われるほか、各国への輸出や無償提供も行われています。

周辺国への「ワクチン外交」で中国と火花

領土問題などで対立する中国が「ワクチン外交」を展開しているのに対抗し、インドもスリランカやモルジブなど周辺国にワクチンを無償提供しています。

3月20日時点で、インドは世界に680万回分のワクチンを無償で提供。中国が同時点で表明していた390万回分を上回っています。この他、76カ国に6000万回分以上のワクチンを輸出しており、その大半はアストラゼネカ製です(※2)。

国内感染者数の急増がワクチン輸出にも影響

インドの新規感染者数は2月初旬には1日あたり約8000人まで減少していましたが、その後、急激に増加。4月15日以降は連日20万人以上が新規感染者となっています。

インド政府はこの状況を踏まえ、3月下旬からアストラゼネカ製ワクチンの輸出を一時停止。国内需要を優先させる方針を示しました。

それでもワクチン不足は解消のメドが立たず、4月12日にはロシア製ワクチン「スプートニクV」の緊急使用を承認。生産体制を整備し、夏には月5000万回分の生産を開始する予定となっています。

国内総接種回数が1億回でも感染拡大した理由

インド国内のワクチン接種回数は1日あたり430万回(4月5日)を記録し、11日には累計1億回に達しました。13億の人口と比較すると、まだ行き渡っていない状況ですが、それでも大規模なワクチン接種が行われていたインドでこうした感染爆発が起きたのはいったいどうしてでしょうか?

専門家が第一の理由として挙げているのが「変異株の流行」で、中でも一つのウイルスに二つの変異が見られる「二重変異株」との関連性に注目が集まっています。

その他の理由としては「2月まで減少傾向が続き、ワクチン接種が本格化したことで、人々に気の緩みが出たこと」や「ヒンズー教の行事でマスクを着けない人が大挙してガンジス川で沐浴したこと」などが挙げられています。

ワクチン接種による気の緩みが原因の感染拡大は、南米チリでも見られています

日本ではこうした理由で感染拡大することがないよう願いたいですね。

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