カナダなどで12〜15歳もワクチン接種対象に 日本は?
カナダ政府は5月5日、ファイザー製新型コロナウイルス ワクチンの12〜15歳への使用を承認しました。同国ではすでに16歳以上に使用されており、今回の承認によって、12歳以上が接種対象となります。
臨床試験で良好な結果
カナダでこれまで行われていた臨床試験の結果が良く、「若い世代にも安全かつ有効だと確信した」(カナダ保健省顧問)ことで、今回の承認となりました。感染率の高い地域では、10日から12歳以上への接種が始まっています。
米国も12〜15歳への使用を承認
5月10日には、米食品医薬品局(FDA)がファイザー製ワクチンについて、これまで16歳以上だった緊急使用許可を12歳以上に拡大すると発表しました。これまで米国で承認されたワクチンではファイザー製が16歳以上、モデルナ製とジョンソン・エンド・ジョンソン製が18歳以上となっており、今回のファイザー製ワクチンの対象年齢引き下げによって、対象年齢差が拡大することとなります。
日本はどうする?
加藤官房長官は5月11日の記者会見でこの件について、「厚生労働省の審議会で議論していただく」と述べ、対象拡大に向けた検討を行う考えを示しました。新たな承認ではないため、問題ないと判断されてから承認されるまでの時間はそんなにかからないと予測されますが、高齢者のワクチン接種がなかなか進まない状況では、実際に12〜15歳の対象者がワクチンを接種するまでに、まだ時間がかかりそうですね。