新たにモデルナを承認へ 日本で使われる新型コロナワクチンを比較
厚生労働省の専門部会は5月20日、米モデルナ社と英アストラゼネカ社の新型コロナウイルスワクチンについて、承認することを決めました。日本で使われるワクチンは、すでに承認しているファイザー製と合わせて3種類となります。
※最新の報道によると、厚生労働省は、近く正式に製造販売を承認する英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンについて、当面は接種を見送る方針(※)とのことです。記事としては、アストラゼネカも加えてお伝えします。
これらのワクチンにはどのような違いがあるのでしょうか。3種類の比較を表にまとめました。
日本が承認したワクチン3種類の比較
種類は、ファイザー製とモデルナ製がmRNAワクチン、アストラゼネカ製がウイルスベクターワクチンとなっています。
接種回数はいずれも2回ですが、保存温度が全て異なっていて、ファイザー製が最も管理が難しいとされています。
現在、接種に使われているのはファイザー製のみですが、モデルナ製はまもなく始まる大規模接種(リアルタイム情報/東京・大阪)で使われることが決まっています。アストラゼネカ製は1億2000万回分が供給される予定となっていますが、どこで使われるかがまだ発表されていません。
発症予防有効率は、mRNAワクチン2種類のほうが高く、アストラゼネカ製は7割程度となっています。保存しやすく接種間隔にも余裕があるけど有効率が少し低い、というのがアストラゼネカ製ワクチンの特徴と思ってもいいかもしれません。
変異株に対する効果については、ファイザー製は横浜市立大学の研究など国内外で効果が認められています。モデルナ製は英国型に対する影響はなく、南ア型とブラジル型では抗体の量が少し減るものの、ワクチンとして必要なレベルは上回っているようです(※1)。
アストラゼネカ製は英国型に対する影響はありませんが、ブラジル型で抗体の値がやや減少し、南ア型では効果が見られなかったということです。
一般接種者が3種類のワクチンを自分で選ぶことができるのかどうかはわかりませんが、それぞれの特徴を知っておくことで接種の役に立つ可能性もあります。当サイトでは今後も情報を随時更新していきます。